NTTドコモの研究組織「モバイル社会研究所」は、2025年10月29日に「モバイル社会白書2025年版」を公開。
このデータブックは、2010年から2025年までの16年間にわたるモバイルインターネット通信技術(モバイルICT)の利用動向をまとめたもので、スマートフォンの普及やSNSの影響など、幅広い世代のデジタル生活の実態を明らかにしている。
白書によると、SNS利用者の50%強が偏った情報を目にしていると回答し、約50%が偽情報や誤情報が広がることで真実が分からなくなると感じているという。
SNSの普及により情報が急速に拡散される一方で、生活や判断に悪影響を及ぼす懸念が指摘されている。
また、生成AIついては「フェイクコンテンツ(偽の画像や動画)が出回りそう」とする不安の声が18%確認されている。
災害時の情報見極めについても、白書は真偽を判断できると答えた人の割合が限定的で、理由として「他の情報と比較している」「発信元を確認している」といった回答が40%以上を占めているとのこと。
スマートフォン自体のセキュリティ対策では、画面ロックの設定が年代を問わず最も多く挙げられたが、他の対策に関する記述は少なく、端末保護の取り組みにばらつきが見られている。
また12月8日に、60歳から84歳までのシニア層を対象としたインターネット利用調査を発表しており、インターネットを利用する高齢者の9.6%が過去1年間にトラブルを経験していることがわかっている。
調査は全国の対象者に対して調査員が直接訪問して質問票を配布・回収する訪問留置法で実施された。
最も多かったトラブルは「詐欺サイトに騙されそうになった・実際に騙された」で、特に男性や長時間利用する層で経験率が高い結果が報告されている。