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サイバーインシデント
2026.3.24
証券口座乗っ取り事件で有罪判決、不正アクセス禁止法違反が認定

概要

証券口座を乗っ取り、不正売買で株価をつりあげた罪に問われた中国籍の被告に執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。判決は、証券口座への不正なログイン行為を不正アクセス禁止法違反として認定したものである。

詳細な説明

報道によると、本件は中国籍の林欣海被告(38)が2025年、仲間と共謀し、10の他人名義の証券口座に対し、正規の権限なくログインするなどして口座を不正に利用し、東証スタンダード上場会社の株式の売買を繰り返して株価をつりあげた行為が問題とされた。不正アクセス禁止法は、他人の識別符号などを用いた無権限のアクセスを禁じており、今回の判決は証券取引に用いられるオンライン口座への不正ログインが同法違反に該当する点を明確にした形となる。

また、証券口座は資産管理や売買注文に直結するため、ログインの突破や乗っ取りが発生した場合、本人の意図しない取引や情報の改変・流出などにつながり得る。こうしたリスクを背景に、捜査・公判を通じて違法性が争点となり、最終的に有罪判断が示された。

影響と対策

証券口座の乗っ取りは、利用者の資産や個人情報に直接影響する。今回のように不正アクセスが刑事責任の対象となる一方、被害を防ぐ観点では、利用者側のアカウント管理も重要になる。

口座利用者は、ログイン情報の使い回しを避ける、推測されにくいパスワードを設定するなど、基本的な管理の徹底が求められる。加えて、証券会社側でも不審なログインや取引を検知する仕組みの強化が、被害抑止につながる。

まとめ

証券口座の乗っ取り行為について、不正アクセス禁止法違反として有罪判決が言い渡された。オンラインで資産を扱う環境が広がる中、不正アクセスは利用者の損害に直結し得る。刑事責任の追及とともに、利用者・事業者双方の対策の積み重ねが重要である。

参照リンク

証券口座乗っ取りで有罪判決 不正アクセス禁止法違反の罪 – nippon.com