警察庁は、ロシアによる侵攻の8日前に当たる2022年2月16日に、ウクライナ関連へのサイバー攻撃が国内外で約千件確認されていたことを明らかにした。侵攻前後の情勢とサイバー空間での攻撃が重なっていた点が示され、サイバー攻撃が安全保障上の重要な要素になっている実態が改めて浮き彫りになった。
報道によれば、警察庁は12日、ウクライナにおける被害状況について言及し、侵攻直前の2022年2月16日にサイバー攻撃が約千件確認されていたと説明した。軍事的な動きが表面化する前後に、情報システムやネットワークを標的とする攻撃が発生していたことを示す内容である。サイバー攻撃は物理的な衝突とは異なり、国境を越えて実行され得るため、侵攻の前段階から社会機能に影響を及ぼす可能性がある。警察庁の発表は、こうしたリスクを踏まえた注意喚起の意味合いも持つ。
侵攻直前のサイバー攻撃が事実であれば、社会インフラや行政、企業活動など広範な領域で、混乱や業務停止といった影響が生じ得る。特に危機が高まる局面では、偽情報の拡散や、重要システムへの攻撃が同時に起きる可能性があるため、平時からの備えが重要になる。対策としては、組織内ネットワークの監視強化、脆弱性への迅速な対応、データのバックアップ確保、インシデント発生時の連絡体制と復旧手順の整備など、基本的なセキュリティ対策の徹底が求められる。
警察庁は、ロシアによる侵攻の8日前にウクライナで約千件のサイバー攻撃被害があったと12日に報告した。軍事行動とサイバー攻撃が同じ時間軸で進行し得る現実を踏まえ、重要情報や社会機能を守るための継続的な対策が欠かせない。