群馬県の県立高校2校で、生徒の個人情報が外部に流出する事案が発生した。
県立長野原高校では、2学年の修学旅行中に引率教諭が「旅行のしおり」を紛失。
この書類には、参加した生徒19名とその保護者の氏名・連絡先のほか、修学旅行前の健康調査結果などが含まれていた。
教諭は10月17日の夜、ホテルで職員ミーティングの際に「しおり」を使用した後、翌18日の移動中に紛失に気付いた。
その後、旅行会社や滞在先ホテルなどに確認を依頼したが発見されず、10月29日に学校管理職へ報告。
警察にも遺失物として届け出た。
同日、生徒と保護者に対して説明と謝罪を行い、10月31日には改めて文書で謝罪通知を送付している。
県立勢多農林高校では、1学年担当教諭が10月29日に生徒200名を対象に送信したアンケートフォームの設定を誤り、生徒の個人情報を含むファイルを誤送信した。
誤って共有されたファイルには、4月から10月28日までの期間に生徒が回答した「体調」や心理状態に関するもの、相談希望の有無、自由記述内容などが含まれていた。
約7時間半にわたり、1学年全員が閲覧できる状態となっていたが、生徒の指摘を受けて当該教諭がファイルを削除している。
学校は当日中に生徒集会を開き、校長が謝罪。
生徒へのアンケートで、ファイルのダウンロードやスクリーンショットをした生徒はいなかったことが確認されたという。
保護者にも電話と書面で経緯を説明した。
群馬県教育委員会は、今回の2件を受けて、すべての県立学校長に対し「生徒情報の適切な管理」「報告・連絡体制の強化」「個人情報流出防止の徹底」を指示。
県は今後、情報セキュリティ教育の徹底や運用ルールの見直しなど、組織的な対策を強化する方針を示している。